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脚本家は、肉が好き。

笑いのシーン。

投稿日時:2009/10/18(日) 07:21

先日、とある作家さんが僕の脚本を読まれて、

「笑いのシーンは、とても楽しんで書いてるんでしょう」

と言われた。



全くそんな事はない。


書いている自分を思い返してみると、

その手の台詞を書いている時は、

笑わせようなんて全然思っていないのだ。


ただ、そういうキャラの人がいて、

その人がプロットに乗って勝手に喋っているだけだ。



あ、ここって面白いんだ、

と気が付くのは、たいてい稽古場に入ってから。


青山ボーイズキャバレーだってそう。


笑いは、98%俳優の演技力で決まる。


もちろん、

台詞を書いている時に多少の下心はあるが、

ウケなくても全然いいと思っている自分もいる。

芝居が成立しさえすればいい、と。



執筆していて楽しいのはむしろ、

悲しい台詞や、えぐいシーンなど、

隠していた感情がオモテに出る瞬間だ。

それも、何かしら今まで観たことのないシチュエーションを思い付いたとき。

これが至高の瞬間である。



abcで言えば、楽屋でのマッキーとショウジの無言のやり取りとかね。


ああいうト書きは、書いていて非常に楽しい。



さ、また心を新たにして、執筆に取りかかるとします。


今日も劇場でお会いしましょう。


そんな記念日。
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