脚本家は、肉が好き。 2009/10/22
作家の愛子。
投稿日時:2009/10/22(木) 02:33
今日は大学にて、「シナリオ作成演習」の授業であった。
僕は週に一度、教授になるのだ。
今年の生徒は熱心でよろちい。
いや、俺自身が講義が上手くなったのかもちれん。
今日は笑いを10コくらい取ったぜ。
何しに行ってるんだ?
さてさて。
「今回の脚本で、一番のお気に入りの台詞はなんですか?」
あるいは、
「一番言いたかった台詞はどれですか?」
という質問を、たまに、しかし少なからず受ける。
物語において、台詞は手段でしかないので、
「そんなものはない。どの台詞もどうでもよろしい」
と答えるしかないのだが、
そうストレートに答えるのも大人げないではないか。
よく、
「台詞は作家の子供のようなもの」
と言われるが、僕にはその感覚が、
ない。
おそらく、
編集者時代に、自分の書いた原稿が、
編集長から散々ボツを喰らったからだろう。
もちろん、脚本を書いている時はタマ張って書いてるが、
書き直せと言われれば何の躊躇もなく消せるし、
最後に命を吹き込む(肉体化する)のは俳優だ。
俺は自分の子供を殺せないし、他人にも渡せない。
しかしまあ、そういうのも大人げないではないか。
そうだなあ、強いて言えば、今回だと、
「それがメディアの~」
「スキャンダルって、人を~」
「楽しいよな、○○って」
の3つかしらん。
もちろん、強いて言えば、ね。
どの台詞も、愛してるぜ(どっちだよ!)。
そんな記念日。
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