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脚本家は、肉が好き。

地球に優しかったり。

投稿日時:2009/09/23(水) 21:48

けさ早朝のエントリーにもかかわらず、

素速いコメントをたくさんいただき、

一瞬、夜の七時なのか!?と

12時間間違えて生きているのかと錯覚しました岡本貴也です。

いつもいつも本当にありがとうございます。


「King of the Blue」は、実に素敵な物語と化しました。

こちらも、どうかお楽しみに!

$脚本家は、肉が好き。

世間体が失われて久しい。

なんて訳知り顔で言う人がいるけれど、

僕も言ったけれど、

やっぱり僕は、

そのコがどんなに可愛かろうと電車の中で声を掛けることはできないし、

どんなに酔っても帰り道で歌は歌えないし、

暑くて冷房の効いていない満員電車で閉め切られた窓を開けることをためらったりもすれば、

堂々と優先座席に座る度胸もない。


会社を辞めたときは近所の人に会うのが恥ずかしかったし、

カフェに居すぎて固くなった体を、その場で立って腰を振ったりもできない。

ひとけのない夜の公園で腰を振る趣味もない。


だからまだ、我が国には「世間体の素質」は残ってるんじゃないのかななんて思うわけである。


民主党政権が動き出したけれど、

そう言えば、「友愛」という名の友達が、

中学校の時にウンチを漏らしたのを思い出した。

きっと友愛も、「世間体」を恨んだであろう。


$脚本家は、肉が好き。


さっき読み終わった小説「始祖鳥記」は、

公儀に逆らってでも、好きなことをやって死んでいこうではないか、

という凧乗りの生涯の物語(めちゃくちゃ面白い)。



最近、「反骨」という言葉を聞かなくなったし、効かなくなった。

逆らうべき相手を見失ってしまったのか、

資本主義が呑み込んでいってしまったのか。



僕自身も、三〇歳を越えてからは逆らう相手をさっぱり見失ってしまった。

二〇代の頃はあんなに吠えていたのに……。

だってみんないい人なんだもの。

人間だもの。



最近の日本人は地球にまで優しくしたいらしいが、

まずは僕に優しくして下さい。

いや、そういう話じゃなくて、

最近のみんなは、優しさを辺り一面に撒き散らす代わりに自ずからも優しさを求めるという、

情けは人のためならず的ルールに酔いしれ、

それでなんだか非常に上手く回っているような気がしたり、

しなかったり。


それがときに気持ち悪かったり、

でも撫でられると心地良かったり。

もうこれでいいんじゃねえかと思ったり。


いや待て俺は言いたいことがあるんだと叫んだり、

聞いてみるとなかったり。

エコと温暖化防止の違いが分かってなかったり。

そもそも叫ぶヤツがいなかったり。

そんなことを言うお前も叫んでなかったり。




何が言いたいのかというと、

なかったり。

なかとみのかま……。


謝ったり。



そんな記念日。
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