脚本家は、肉が好き。 2009/6/26
シナリオ、戯曲、脚本、台本。
投稿日時:2009/06/26(金) 16:02
だいたいのニュアンスとしては、
・脚本……おもにテレビドラマと映画の脚本。といいつつ演劇も脚本と呼ぶ。
・シナリオ……主に映画の脚本のこと。といいつつテレビドラマ、アニメ、ラジオなども指す。ただ、演劇のホンをシナリオという人はあまりいない。
ちなみに「脚本家」と「シナリオ作家」はほぼ同義です。
人によって好んで使う言葉が違うだけかもしれません。
作家が入るギルドとして、
「日本脚本家連盟」と「日本シナリオ作家協会」があるほどです。
この二つの違いはなんというか、大学で言えば早稲田と慶應みたいな感じです。
互いが互いに優れていると思っているというか(笑)。
それでいて仲がよいというか。
僕はちなみに「家」が付くのが「かっちょいい!」と思っている愚か者なので、
自らを「ライター」とは言わないようにしています。
(本当は、ライターとの立場の差が凄まじかった編集者時代の名残だったり)
さらにさらに、
・台本……区別を”あえて”意識する場合は、構成台本(バラエティ、ニュース、イベントなど。脚本とは作りも考え方も異なる)を指す。しかし恐らく脚本と全く同義。もっとも意味が広い言葉。
・戯曲……舞台演劇の脚本。ミュージカルもストレート(プレイ)も戯曲という。「曲」は音楽と関係ない
・ホン……紙になるもの全部ひっくるめてそう言う。業界用語かしらん。
ってな感じでしょうか(だいたいですが)。
つまり、「どれもだいたい同じ」ということです。
バレーやオペラなんかの長いヤツは、リブレットだったかな。
英語では、僕が書くような台詞とト書きだけの脚本は、「スクリプト」です。
現場で記録をしてくれるのスクリプターとは全く意味が違います。
英語での「シナリオ」は、撮影台本に近いものです(辞書による)。
英語で自己紹介するときは、おらスクリプト・ライターだでよ、と言います。
すると「どんなの書いてんだ!ぼーず」と聞かれるので、
「プレイ、ミュージカル、ムービー、&、ティービードラマ」
と答えると、だいたい怪訝な顔をされます。
恐らく、向こうではそんなに多岐に亘って書く人がいないのでしょう。
よく使うのは、「 」です
さらに豆知識。
アメリカ映画でのクレジット(エンドロールのね)は、微妙に全部違うんです。
・Written by……1人で最初から最後まで全部書きました。アイデアもね!
・Story by……原作を書きましたが、最終原稿は書いてません。
・Screen Story by……アイデアは他から拝借したが、シナリオはこの人が書きました。
・Screenplay by……最終バージョンを書きました。それには元の素材があったんです。
さらにさらにさらに。
・Written by A & B……AさんとBさんが一緒に執筆しました!
・Written by A and B……AさんとBさんは同等に寄与したけど、一緒には仕事してません!
すごいですね。
本文と関係ないが、写真を入れてしまうのも編集者時代の名残
日本のテレビドラマ界では、
NHKやTBSが、脚本家を最初にクレジットすることが多かったり、
キャストの後に脚本家をクレジットするところもあったりと、
いろいろあるのであります。
(最近はよく知りませんので、いろいろ見てみて下さいね)
「なんで俺がソリマチの後ろなんだ!おりる!」
とプロデューサーに怒鳴った作家もいたとかいないとか。
もうついでに書きましょう。
・初稿(第1稿)……最初に書いた原稿。
そこからプロデューサーの助言を元に、
第2稿、第3稿と直しを進めて(俺は第13稿まで行って新聞に載ったことがあるぜ)、
・準備稿……完成まであと一歩だが、スタッフさんはこれで撮影準備を進められるぜ!って稿。見る人数が多いので印刷することが多い。
・決定稿……これで撮影しましょう!という稿。カラフルな表紙が付いて印刷され、キャストに配布される。しかし作家はここからさらに地獄は続く(こともある)。
・スタッフ稿……撮影用に余計なページがはしょられ、カット割り等が書き込まれた稿。僕が作家だからか、あまり見かけない。
・最終決定稿……こんな呼び名はないけれど、決定稿からさらに放映時間や各種都合などで直した稿。これをコースターにして酒を飲むのが旨い(ウソです)。
・完成品……すごく苦労した書き上げたのに、原稿と全然違うものが仕上がっているのは日常茶飯事。
最後の方は冗談ですが、だいたいそうやって生きてます。
ブログは心のオアシスです。
そんな記念日。
・脚本……おもにテレビドラマと映画の脚本。といいつつ演劇も脚本と呼ぶ。
・シナリオ……主に映画の脚本のこと。といいつつテレビドラマ、アニメ、ラジオなども指す。ただ、演劇のホンをシナリオという人はあまりいない。
ちなみに「脚本家」と「シナリオ作家」はほぼ同義です。
人によって好んで使う言葉が違うだけかもしれません。
作家が入るギルドとして、
「日本脚本家連盟」と「日本シナリオ作家協会」があるほどです。
この二つの違いはなんというか、大学で言えば早稲田と慶應みたいな感じです。
互いが互いに優れていると思っているというか(笑)。
それでいて仲がよいというか。
僕はちなみに「家」が付くのが「かっちょいい!」と思っている愚か者なので、
自らを「ライター」とは言わないようにしています。
(本当は、ライターとの立場の差が凄まじかった編集者時代の名残だったり)
さらにさらに、
・台本……区別を”あえて”意識する場合は、構成台本(バラエティ、ニュース、イベントなど。脚本とは作りも考え方も異なる)を指す。しかし恐らく脚本と全く同義。もっとも意味が広い言葉。
・戯曲……舞台演劇の脚本。ミュージカルもストレート(プレイ)も戯曲という。「曲」は音楽と関係ない
・ホン……紙になるもの全部ひっくるめてそう言う。業界用語かしらん。
ってな感じでしょうか(だいたいですが)。
つまり、「どれもだいたい同じ」ということです。
バレーやオペラなんかの長いヤツは、リブレットだったかな。
英語では、僕が書くような台詞とト書きだけの脚本は、「スクリプト」です。
現場で記録をしてくれるのスクリプターとは全く意味が違います。
英語での「シナリオ」は、撮影台本に近いものです(辞書による)。
英語で自己紹介するときは、おらスクリプト・ライターだでよ、と言います。
すると「どんなの書いてんだ!ぼーず」と聞かれるので、
「プレイ、ミュージカル、ムービー、&、ティービードラマ」
と答えると、だいたい怪訝な顔をされます。
恐らく、向こうではそんなに多岐に亘って書く人がいないのでしょう。
よく使うのは、「 」です
さらに豆知識。
アメリカ映画でのクレジット(エンドロールのね)は、微妙に全部違うんです。
・Written by……1人で最初から最後まで全部書きました。アイデアもね!
・Story by……原作を書きましたが、最終原稿は書いてません。
・Screen Story by……アイデアは他から拝借したが、シナリオはこの人が書きました。
・Screenplay by……最終バージョンを書きました。それには元の素材があったんです。
さらにさらにさらに。
・Written by A & B……AさんとBさんが一緒に執筆しました!
・Written by A and B……AさんとBさんは同等に寄与したけど、一緒には仕事してません!
すごいですね。
本文と関係ないが、写真を入れてしまうのも編集者時代の名残
日本のテレビドラマ界では、
NHKやTBSが、脚本家を最初にクレジットすることが多かったり、
キャストの後に脚本家をクレジットするところもあったりと、
いろいろあるのであります。
(最近はよく知りませんので、いろいろ見てみて下さいね)
「なんで俺がソリマチの後ろなんだ!おりる!」
とプロデューサーに怒鳴った作家もいたとかいないとか。
もうついでに書きましょう。
・初稿(第1稿)……最初に書いた原稿。
そこからプロデューサーの助言を元に、
第2稿、第3稿と直しを進めて(俺は第13稿まで行って新聞に載ったことがあるぜ)、
・準備稿……完成まであと一歩だが、スタッフさんはこれで撮影準備を進められるぜ!って稿。見る人数が多いので印刷することが多い。
・決定稿……これで撮影しましょう!という稿。カラフルな表紙が付いて印刷され、キャストに配布される。しかし作家はここからさらに地獄は続く(こともある)。
・スタッフ稿……撮影用に余計なページがはしょられ、カット割り等が書き込まれた稿。僕が作家だからか、あまり見かけない。
・最終決定稿……こんな呼び名はないけれど、決定稿からさらに放映時間や各種都合などで直した稿。これをコースターにして酒を飲むのが旨い(ウソです)。
・完成品……すごく苦労した書き上げたのに、原稿と全然違うものが仕上がっているのは日常茶飯事。
最後の方は冗談ですが、だいたいそうやって生きてます。
ブログは心のオアシスです。
そんな記念日。
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